2012年1月24日火曜日

竹肥料の「作り方」と「効果」・「使い方」

竹には豊富なアミノ酸とミネラル成分等が多く含まれています。若竹の節々に白い粉をつける時がありますが、これは吸収したミネラルが表面に現れたものです。

今年で、竹パウダーを使った「竹肥料」での米・野菜の栽培が3年目を向えます。良食味の美味しい米づくりに取り組んでいる「山内竹肥料研究会」のメンバーで、米栽培に使う竹パウダーづくりを行い、2日間で約16トン作ることができました。


木材破砕機で竹を粉砕・削ってパウダー状の竹粉を製造します。作業効率を上げて作るため、多少粗めの竹パウダーで作っています。

竹を削るチッパー部分の交換を使用20時間くらいで行います。硬い孟宗竹を削るため、刃の消耗も激しいようです。

竹肥料を半熟の牛堆肥と、1対1で配合し、4か月間かけて発酵させ完熟肥料にします。写真手前は、製造したばかりの竹パウダーと、後ろは牛堆肥を混合したものです。数日すると湯気が出るほどの発酵が始まります。

《家庭で出来る竹の乳酸発酵》新鮮な竹粉をビニールに入れ密封する。嫌気状態で乳酸発酵が進み、20日~30日程度で甘いワインのような香がします。

《乳酸菌の作物への効果》①殺菌・抗菌効果により病害虫が減る。②土中の微生物が活性化し、土の団粒効果がある。③根が活性化し、ミネラルの吸収を促進する。④作物の甘味・旨みが増す。

《竹肥料の使い方》私たちが行っている利用法は、野菜の場合、10アール当たり50~100kgを表面散布または表層10cm程度の浅耕で鋤き込む。水稲の場合は、基肥として10アール当たり牛堆肥混合の竹肥料を1トン鋤き込む。今年は追肥として、50~100kgを散布する計画です。(地域に普及させるために、少量で効果のある方法を模索中です。)

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