県北の歴史を研究されている広島大学院文学研究科の本多先生・中山先生から興味深い話をたくさん聞かせていただきました。
本多先生は『備北北部の戦国時代史』ということで、山内氏の居城があるこの地域の領主を中心に安芸の毛利氏や出雲の領主たちとの婚姻などを通じた関係やたたら製鉄を中心とした経済活動など、地域支配を行った諸領主たちの動向について、お話を伺いました。
私の家から2kmの所に山内氏の居城『甲山城』があり、秋には「甲山城祭」と「狼煙リレー」のイベントが行われています。
現在の庄原市域は当時備後の国恵蘇郡に属しており、民力の薄い、難渋の郡とのイメージがあったようです。代官として赴任した『頼杏坪(頼山陽のおじ)』がこの地の農耕や鉄山産業などの振興に大きくかかわたこと。
また、庄屋の古文書などから百姓の暮らしぶりが表れているところを資料を示して説明していただきました。その中に、殿垣内村(現殿垣内町:私の住所)の百姓たちの借財の話がありました。当時は米の出来高の半分は年貢として納めていたようで、何かと苦労も多かったようです。
今回の講演を通して、地域の歴史を認識すると共に先人たちの生きざま・苦労を知りました。
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